桐について

桐はたんすや下駄、和楽器、日用品など、古来より私たちの身の回りのさまざまなシーンで幅広く利用されてきました。

桐材の特徴として、調湿性、防虫・抗菌作用、軽さ、滑らかな木肌、などがあげられます。

桐材は湿度が高ければ湿気を吸収し、湿度が低くなれば湿気を放出して調節します。桐は「独立気泡構造」という発泡スチロールのように空気を含む構造になっており、この構造が湿気を素早く吸収します。この調湿性のおかげで衣類や食品など、湿気にさらされることなく安全に保存することが可能なのです。

桐にはタンニンという天然物質が含まれ、防虫・抗菌成分が期待できます。これは自然由来の成分なので、健康への害がなく安心して身の回りの品として使うことができます。

桐は国産の木材の中では最も軽いにもかかわらず、十分な強度があり、取り扱いも楽なため、たんすをはじめとした家具に使用されます。また、桐は木材では珍しく、弱アルカリ性質pH7.0~7.5 を持ちます。ちなみに、一般の木材は弱酸性で、pH4~7の範囲にあたります。弱アルカリ性の桐米びつはお米を酸化から守り、弱アルカリ性の桐たんすは、絹やウール、カシミヤ、レザーなどの衣類の酸化を防ぎます。

さらに、桐は木目が美しく、手触りが滑らかです。木材の加工次第ではオーソドックスな和風インテリアにも、モダンな洋風インテリアにもマッチするナチュラルな見た目が魅力です。

KILI WORKSは、桐の特性を知り尽くした職人による手づくり作品です。特に曲線の細工にこだわり、使う人の気持ちに寄り添った手仕事を得意としています。桐という伝統的な素材を、緻密な手作業で現代の生活にマッチした製品を作り、皆様の生活に新たな風を吹き込む、KILI WORKSを皆様に知っていただきたいと思い、日々制作に励んでいます。